小林嵯峨、「翻案・犬の静脈に嫉妬することから」

平成28年11月5日(土)、日暮里、d-倉庫、19:00-21:10. 小林嵯峨の踊りには、暗黒舞踏の思想―身体観、人間観、世界観、人生観ーが、血管のように隅々まで行きわたっています。その肉体は、形や動きが空間を切り裂くだけではなく、温度も空気も匂いも醸し出していました。肉化されたヴィジョンが振りまく色気とでもいいましょうか。それでいて、嵯峨さんの半裸体は、表情と同じく、哀しいほど知的で、崇高でした。そして、東北の寒さ、血塗れの残酷さ、暗黒の底深さを感じさせるほどに不気味さを秘めた花嫁衣裳の嵯峨さん、重く軽やかにステップを踏む孤独なブルードレスの嵯峨さんとは同一人物と思えないほどの変身が最後のソロにありました。古希を迎えた老婆の裸体とは思えない生々しさの中に、枯れ味も感じさせます。その肉体の晒し方は、土方巽を知らない、全くの舞踏素人の私には、大野一雄を思い起こさせたのでした。見たままの感想です。ご無礼の段、ご容赦ください。ビショップ山田さんからお電話をいただき、改めて昨日の公演に興奮したしだいです。
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