「没後25年土方巽を語ること」

慶應義塾大学アートセンター主催,「没後25年土方巽を語ること」が,慶應義塾大学東館5館交流スペースで開催されました.15時~21時の6時間,映像を交えながら語り合う企画です.アートセンターの森下隆さんがコンテンツを設計し,本間友さんがバックヤードを担当しました.30人教室の半分くらいの縦長のスペースで,下手に土方の写真とデスフット,お供え物が置いてあります.正面に映像が映るようになっていて,トークの合間に随時映像が挟まれます.You Tubeでも中継していました.

和栗由紀夫さん,小林嵯峨さん,大野慶人さん,岩田恵さん,境野ひろみさんなどトーク,小野塚誠さん, 田畑哲稔さんの映像,加えて朗読などがあり多彩な内容でした.それぞれが土方や大野一雄の方法論と功績,これからの舞踏の在り方,土方にインスパイアされた作品を披露しました.全員が立ち替わりで,最初はあまり人がいませんでしたが,8時過ぎには立ち見も出るようになりました.最後は土方の娘さんとお孫さんがごあいさつをされました.とても愛らしい坊やです.

私は2時半ごろ三田に着き,コーヒーを飲もうと思ってヴェローチェに入ったらちょうど和栗由紀夫さんと一緒になり,一緒に会場に向かいました.舞踏の根本的な型の問題,土方巽の方法,舞踏の影響力,舞踏の観客の形成,舞踏と言葉の関係,舞踏家と写真家の関係,ネットと舞踏の関係など,自分にとって興味のある問題をたっぷり質問出来て大満足でした.但し,実践家や若い人が多かったためか,あまり口を開かず,私が少し出しゃばり過ぎたかもしれません.反省してます.あるいは皆さんは追悼の想いに駆られていたのかもしれません.

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私にとって,一番の収穫は,「土方巽の大きな功績の一つが新しい観客層を確立させたこと」(森下)という発言です.土方は観客を掘り起こすことに非常に精力的だったようです.三島,渋澤をはじめとしてジャンルを超えた知的コミュニティを作り上げたと言えるでしょう.もう一つの収穫は,大野慶人さんなど発言で,自分なりの舞踏への見方が,暫定的にせよ纏まったことです.結局舞踏は,形式的には重力を受け入れた踊り,思想的には永久革命ということではないでしょうか.

たいへん勉強になった午後でした.企画して下さった方,教えて下さった方々に大感謝です.

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